故郷を思い出す味ってありますか?
以前、シドニーに2年在住し、ロンドンへ引っ越した経験があるケイティです。
太陽さんさんと輝くオーストラリアから曇り空のロンドンへ行き、ホームシックになってしまったんです。
ロンドンから日本への帰国を経てまたシドニーに引っ越して戻ってくることになるほど、とってもオーストラリアが恋しかったです!
そんなときに無性に食べたくなっていたのが、オーストラリアを思い出させるアンザックビスケットでした。
日本のホームシックにはならず、オーストラリアのホームシックになっていましたね(笑)
素朴でじゅわっと染みるような優しい味が、きっと誰にとってもどこか懐かしいようなクッキーです。
この記事では、わたしがそんなホームシックのときに作っていたお気に入りのオーストラリアのレシピについて紹介していきます!
目次
アンザックビスケットの本場レシピ
ご紹介していくレシピは、わたしがオーストラリアの料理雑誌で紹介されているものを元にしてよく作っていたものです。
「自分で大量に作ったら、ストックしておける!」と思い自分で作ってはタッパーに入れて保存していたのですが、結局作るたびに2-3日で食べきっちゃっていたほど、後を引くお味に仕上がります。

材料 約28枚分
- 薄力粉 1カップ
- 押しロール麦 2カップ
- 白砂糖 3/4カップ
- バター 125g (溶けやすいような適当な大きさに切っておく)
- ゴールデンシロップ 大さじ2杯
- 熱湯 大さじ2杯
- 重曹 大さじ1杯
作り方
- オーブンを150度に余熱しておく。
オーブントレイにベーキングペーパーを敷いて用意しておく。 - 大きなボウルに薄力粉を入れ、オーツと砂糖も入れかき混ぜる。
- バター、ゴールデンシロップ、熱湯を小さな鍋に入れ中火にかける。
バターが溶けるまで時々かき混ぜる。 - 3のシロップ液に重曹を加え、火を止める。
- 4を、2のボウルに加える。
- しっかり混ざるまで、かき混ぜる。
- 生地をひとつ大さじ1杯程度の28等分にし、ボール状に丸める。
- オーブントレイに8センチの間隔で丸めた生地を並べていく。
指で軽く押しつぶして、生地を少し平らにするように整える。 - オーブンで18-20分ほど焼く。ビスケットがきつね色になるのが、焼き上がりの目安。
※よほど大きなオーブンでない限り、一度に全部焼けないと思うので何度かに分けて焼いてください。
アンザックビスケットの材料について

もともと、戦時中、物資不足の時に作られたビスケットのため、シンプルな材料ですよね。
気が付いた方もいるかもしれませんが、戦争中は卵が入手しづらったため、卵を使わずに作られたんです。
アンザックビスケットは第1次世界大戦中、戦地にいる兵士に家族が送ったというのが起源と言われています。
卵を使わないことで、長持ちもしますし、とても都合がよかったんです。
起源については、こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、よかったら読んでみてくださいね♪
材料、アレンジ関するルール
実はアンザックビスケットには、レシピについてルールが決められています。
えっ、そんなアレンジもしちゃだめなの!?と驚いてしまうかもしれないルールがありますのでご紹介します。
オーストラリアの人々にとって、アンザックビスケットは国のために戦った兵士たちの追悼と関わるとても大切なものです。
100年以上も、オリジナルのレシピを守ってきました。
アレンジされて原型がなくならないよう、オーストラリアではこんなルールが決められています。
材料はオリジナルのレシピに基本的に忠実に作り、大きなアレンジは加えないこと。
そうでなければ、アンザックビスケットと名乗ってはいけない。
基本材料はこの記事で紹介しているものが、もっとも原型に近いものです。
このほか、ココナッツフレークを加えるアレンジバージョンは昔からあり、これはオリジナルに忠実なレシピとして認められているようです。
これを踏まえると、アンザックビスケット作りのアレンジとして、チョコチップやアーモンド、レーズンなどをトッピングするのはNGということが分かります。
レシピの裏にある思いを尊重して、わたしたちもアンザックビスケットを作る時は大きなアレンジは加えずに作りたいですね♪
バターなしにしたい場合のおすすめ代用品
とはいえ、健康上の理由などでどうしてもバターを使わずに作りたい方が多いのではないかと思います。
バターを使わないとカロリーも少しカットできますし、お菓子を作る時って他の材料に置き換える人も多いですよね。
そこで、「オリジナルのレシピを大きく崩さないこと」「出来上がりの味が大きく変わらないこと」を前提としておすすめのバターの代用品を探してみました!
マーガリン
バターの代用品の代表といえば、マーガリンじゃないでしょうか。
植物性油脂を使ってバターの代用品として開発されたマーガリンであれば、オリジナルのレシピに大きなアレンジを加えたということにはならないと思います。
バターよりは風味が減りますが、味もほとんど変わらず作れそうなので、一番おすすめの代用品です。
ショートニング
ショートニングも、マーガリンと同様に植物性油脂から作られた、バターの代用品の代表格です。
お菓子作りの際に、やはりバターの代わりとしてよく使われますよね。
こちらも大きなアレンジにはならないですし、出来上がりの味にも大きな違いはなさそうです。
ココナッツオイル
ココナッツオイルを代用品として使うと、出来上がりの味にココナッツの風味が残ります。
アンザックビスケットにココナッツフレークを加えるアレンジは、以前からありましたので、出来上がりの味にココナッツの風味があるのは「アリ」だと思います。
ただし、バターを全部ココナッツオイルで代用してしまうと、かなり柔らかい仕上がりになると思います。
既定の半分くらいをココナッツオイルにして、カロリー低減を狙うのがおすすめの代用の仕方です。
ココナッツオイルを使う場合は、ココナッツフレークも加えアレンジをするとより一層ココナツの香りが引き立って美味しそうですね♪
一部の材料は通販で入手するのが簡単
アンザックビスケットを日本で作ろうとしたときに、一部の材料が入手しにくかったことがありました。
色々なスーパーを回って探してみましたが、結局ネット通販で入手するのが一番簡単でした。
おすすめの商品を調べましたので、下記にリンクを貼っておきます。
まとめ
オーストラリア人にとって大切な意味のあるクッキー、アンザックビスケットのレシピをアレンジ方法についてご紹介しました。
シンプルな材料で、簡単に作れますし、飽きにくい素朴なお味なのでぜひ一度挑戦してみてくださいね。
このビスケットは苦手な方が少なさそうなので、手作りお菓子のお土産や、バザー、おやつを持ち寄りしないといけないときなんかにも良さそうですよね♪