管理人プロフィール

このブログの管理人はケイティです。

現在40代、日本人の夫とシドニーで二人暮らしをしています。

夫の駐在でシドニー(オーストラリア)、ロンドン(イギリス)にそれぞれ2年ちょっと滞在したのち、本帰国で東京へ。
その後、再度シドニーに引っ越してきちゃいました!
わたしは、駐妻としてシドニーに来る前も、本帰国の後も、東京ではファッション業界を中心にお仕事をしてきました。

初めてシドニーに来るまえはヨーロッパ発のラグジュアリーブランドやハイストリートブランドでお仕事をしていて、とても刺激的な毎日でした。
全力投球で仕事をしつつ、夜はおしゃれな同僚たちと飲み歩き、週末も遠出をして思い切り遊ぶようなテンション高めの毎日を過ごしていました。毎晩クラブに入り浸っていたような時期も・・・(苦笑)←黒歴史ですね。

そんなアドレナリンが常に放出状態の生活から、シドニーに初めて引っ越してきたときは、あまりののんびりさにうんざりしたくらいギャップに苦しみました。

とはいえ、2年から4年の滞在の予定だったので、オーストラリア旅行やビーチを楽しむことは忘れずにちゃっかり満喫し、いつの間にか自然いっぱいなのに都会っぽさもあるシドニーのライフスタイルがお気に入りになっていました。

その後のロンドンでの生活も楽しかったのですが、太陽いっぱいのオーストラリアから行ったからなのか、あまりに日照時間が短いのにどうしても慣れることができませんでした。
特に1年目は光が足りなくて、目がよく見えなくなったり、冬が寒過ぎて常に震えていて「寒い」が口癖になっていました(笑)

そんな(物理的に)ロンドンになじめなかったわたしを受け入れてくれたのは、アルバイトをしていたストリートファッションの制作スタジオの同僚たちでした。
同僚はほとんどがわたしより年下で一番若い子とは20歳近く年齢差がありましたが、年齢や社内の地位など関係なく対等な関係を結べること、常に自分に投資し続けること、新しいことを学ぶことが大切である、など多くのことを学びました。

ロンドンでも2年ほど過ごしたあと、本帰国になり東京に戻りました。
最初のころは、物質的にもゆたかな日本に帰国して楽しく過ごしていました。
いつでも日本食が手に入るし、交通も便利だし、サービスもきめ細かいし・・・・これ何、天国!?と言わんばかりに満喫しました。

ただ、最初の興奮はそんなに長くは続きませんでした。
駐在員、駐妻に限らず、ワーホリ、留学帰りの人あるある、だと思うのですが、すぐに”逆カルチャーショック”を受けることになりました。

満員電車は無理だし、日本ではあまり厳密に考えていなくて普通にしている発言が、わたしから見たらどう考えても人種差別、性別差別、年齢差別だとしか思えなかったり、と様々な場面で違和感を覚えるようになりました。
更には、ちゃんと意見を言って場に参加するのを良しとすることも身についてしまっているので、どんどん自分から意見を言う、人にも意見を言うことを求めてしまっていました。

これには背景があるのですが、私は小学校から大学まで新設の学校だったり、新しい学部に通っていて、ずっとフロンティア精神を重んじられるような環境で教育を受けてきました。
そのためか「空気を読んで発言する(または黙る)」ことが求められる環境よりも、「とりあえずみんな自分の意見を言ってみる」環境の方が自分としては元々居心地が良かったのです。

その下地があったので、オーストラリアやイギリスで仕事をしていて意見を求められたり、積極的な参加を求められることは全然苦じゃなく、多くの日本人が感じるカルチャーショックはあまりなかったんです。
その分、日本に帰ってからの逆カルチャーショックが大きく感じられました。

帰国前から、ロンドンの知人に「自分の母国でカルチャーショックを受けるのって、普通のカルチャーショックより衝撃だから気を付けるんだよ」と言われていて心構えはできているつもりだったのですが、想像以上の衝撃でした!

就活もしたのですが、面接の時点から既に漂ってくる逆カルチャーショックの香り・・・
結局は同僚のほとんどが海外生活の経験がある人しかいない職場を見つけたのですが、日本に本帰国して逆カルチャーショックを受けたからこそ、より一層シドニーでのライフスタイルが自分に合っているということがよく分かりました。

幸いにも、夫も同じ意見たったので、本帰国して早々に「シドニー移住」を次の目標に掲げ日本での生活を送ることになりました。
まずは永住権を取得して移住することを目指していたのですが、ひょんなことから夫がシドニーでの仕事を見つけることができ、ビジネスビザでシドニーに舞い戻ってきました。(その後、無事永住権も取得しました。)

あちこち動き回って、その都度良くも悪くもカルチャーショックを受け、楽しいことも多いけれど苦しいこともあった経験を通じて、結局は一番好きなシドニーに落ち着くことができました。

私がブログをはじめようと思ったのは、わたしの経験を少しでもシェアすることで、同じようにカルチャーショックを受けたり、単純に生活の習慣の違いのことで戸惑ったりすることがある方の役に立てたらいいなと思ったからです。

情報発信を通じて、少しでもシドニーを好きになってもらえたらいいなと思います。