次の総理大臣が決まるということで注目されている自民党総裁選ですが、そもそもなんで自民党の総裁選で首相が決まるんでしょうね?
いつになるのかも気になりますし、誰が投票するのかも、ちょっとはっきりしませんよね。
今さらこんなこと人に聞けません・・・・!
そこで、自民党総裁選がいつやるのか、どんな仕組みなのか、どうしてそこで首相が決まるのかについて、政治ビギナーのわたしが調べてまとめてみました!よかったらお付き合いください♪
目次
2021年自民党総裁選はいつ?

総裁選の日程ですが、すでに決まっています。
9月17日告示⇒29日投開票
告示って何?って思いますよね。(正直言って、私は思いました。汗)
簡単にいうと、この日に選挙活動が解禁になる日です。
選挙期間は●●日から▲▲日までですよ、という選挙期間を公式に知らせること
それと、立候補する人は公示日に立候補します、という届けを出してからじゃないと選挙運動ができないんです。
実際には、告示の前から誰が総裁選に出馬する、あの人も出馬しそうだ、ということはほとんど分かってはいるのですが、
改めて告示の日に出馬しますということを手続きしないといけないんですね。
そして12日間の告示期間を待って、29日に投票をします。
投票が終わったら、その日のうちに開票して、誰が次の自民党の総裁(トップということ)になるのかが決まります。
自民党総裁選は誰が投票するの?

まるで選挙のような仕組みの総裁選ですが、実際には誰が投票するのものなのでしょうか。
わたしたち一般の有権者も投票するのか?
そこが気になりますよね。(ご存知の方はスルーで。)
一般の有権者は投票しない
ずばり、一般の有権者は自民党総裁選には投票しません。
これはあくまでも、「自民党のトップを決める」選挙なんです。
自民党のことを決めるのですから、自民党の中で投票が行われます。
そのため、わたしたち一般の有権者は投票することがありません。
自民党所属の議員と党員が投票します
では、具体的に誰が投票するのかというと、
自民党所属の議員 383名 (衆議院と参議院の議員を合わせた人数)
全国にいる自民党員 約113万人(と言われています)
です。
議員さんは、選挙で立候補して当選し、議席を得ることができた政治家さんのことって分かりますよね。
でも、ぶっちゃけ「自民党員」ってどんな人なんだろう、って思いませんか?
選挙に出たけど、落選した人とか?
って思ったんですけど、全国に約113万人って多すぎやしませんか!?
そこで調べてみたら、ある一定の条件を満たしていればほぼ誰でも入党申請をして、党員になることができるそうです。
一定の条件というのも、自民党の考えや政策に賛同できる、満18歳以上で日本国籍、他の党の党員になっていないこと、なので、その気があればほぼ誰でもなれるわけですね。
ちなみに党費(年会費のようなもの)が一般党員で年間4000円必要になります。
党員になると、機関誌(自民党発行のマガジンみたいなものと思ってください)が年1回もらえたり、メルマガが届いたり、議員さんが主催するイベントに参加できたりするようです。
もちろん総裁選の選挙権ももらえます。
ただし、総裁選の前に2年間連続で党費を支払ったことが条件だそうです。
今回の総裁選に参加したーい!と思って、今から入党しても、総裁選の選挙に参加できるのは早くて2年後なので、ご注意ください。
入る理由は色々で、自分たちの働く業界にとって有利な仕組みを作って欲しいから自民党員になる人(自分たちに有利なことをしてくれる議員さんに投票すればいいわけですから)、政治に興味があってまずは党員になってみる人など様々なようです。
割と気軽に入れるし、少し興味があれば党員になるハードルはそんなに高くないわけです。
それで全国に約113万人もの党員さんがいるわけですね。
なんで自民党総裁選で次の首相が決まるの?

それで、なんで自民党のトップを決める総裁選で次の首相が決まるのでしょうか。
だって、あくまでも自民党内の話だし、自民党議員さんと党員さんしか投票しないのに、日本の首相が決まるってどういうこと?ってなりますよね。
政治に普段から興味のある方には、全然不思議じゃないと思うんですけど、私はそのあたりの仕組みがちょっとあやふやになっていました。
ちゃんと学校で教えてくれたはずなんですけどね・・・・忘れちゃったんです・・・・
社会科の先生、ごめんなさい。
日本は【議員内閣制】だから
同じ民主主義って言っているアメリカでは「大統領選」があって、国民がどの大統領がいいか直接投票してるじゃないですか。
日本は誰を首相にしたいかを国民が投票しないで、自民党総裁選で決まるって、冷静に考えたら不思議ですよね。
そこで、ちゃんと調べてみたのですが、アメリカは「大統領制」といわれる国のトップである大統領を国民が投票して決めるタイプの民主主義なんだそうです。
日本は同じ民主主義でも、「議員内閣制」という制度を採用しています。
議院内閣制っていうのは「国を動かすための内閣(政府)を誰に運営してもらうか=総理大臣は誰にしようか」ということを議会(参議院と衆議院)が決める制度です。
自民党が議席の半数以上を持っているから
議会が決めるっていうことは、参議院、衆議院に選ばれた議員さんたちの投票で首相が決まるということ。
そこで、自民党が議席の半数以上を持っている(議員の半分以上が自民党ってことです)ため、こんな感じになります。
自民党は参議院、衆議院のどちらでも過半数以上の議席がある
↓
自民党の議員さんは、自分の党が推す首相候補に投票
↓
自民党の候補(=自民党の総裁)が首相に選ばれる
だから「自民党総裁になるというのは、次の首相になる」ということとほぼ同じことだと思っていいわけなのです。
ただし、たまに自民党の力が弱まって、他の政党と連携しないと過半数を取れないこともあったりします。
そうすると、他党との兼ね合いで、他の党の人が首相に選ばれることもあります。
なので、必ずしも常に「自民党総裁=総理大臣」というわけではないです。
2021年9月の総裁選のケースでは、議席数が確保されていて、自民党の総裁に選ばれると次の首相になれるということがほぼ確定になっている、ということです。
まとめ
この記事では、以下について触れていきました。
- 2021年の自民党総裁の日程:9月17日告示 / 9月29日投開票
- 誰が投票できるのか:自民党議員と党員
- なぜ自民党総裁選で次の首相が決まるのか:日本は議員内閣制のため、過半数の議席を獲得している自民党のトップが首相に指名される可能性が高いため。
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今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る総裁選への出馬候補について、こちらの記事で簡単にまとめてみました。
よかったら一緒に参考にしてもらえたら嬉しいです。